![]() 無線通信装置およびパンクチャリング方法
专利摘要:
誤り訂正符号にLDPC符号を用いた場合に、パンクチャリングによる誤り率特性の劣化を最小限に抑えることができる無線通信装置。この装置において、パディングビット挿入部101は、検査行列に基づいて送信ビット列にパディングビットを挿入し、生成されたビット列をLDPC符号化部102に出力する。LDPC符号化部102は、検査行列を用いて、パディングビット挿入部101から入力されるビット列に対してLDPC符号化を行い、システマチックビットとパリティビットとから成るLDPC符号語を得る。そして、パンクチャリング部103は、LDPC符号化部102から入力されるLDPC符号語からパディングビットを除去するとともに、LDPC符号語において、チェックノードを介したパディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする。 公开号:JP2011507362A 申请号:JP2010537229 申请日:2007-12-14 公开日:2011-03-03 发明作者:ハオ ジャン;勝彦 平松;謙一 栗;将 福岡;昭彦 西尾 申请人:パナソニック株式会社; IPC主号:H03M13-19
专利说明:
[0001] 本発明は、無線通信装置およびパンクチャリング方法に関する。] 背景技術 [0002] 近年、データ通信や映像通信等のマルチメディア通信が盛んになりつつある。よって今後はさらにデータサイズが増大することが予想され、移動体通信サービスに対するデータレートの高速化への要求は高まってくるものと予想される。] [0003] そこで、ITU−R(International Telecommunication Union Radio Communication Sector)では、IMT−Advancedと呼ばれる第4世代移動体通信システムが検討されており、最大1Gbpsの下り回線速度を実現するための誤り訂正符号として、LDPC(Low-Density Parity-Check;低密度パリティ検査)符号が注目されている。誤り訂正符号としてLDPC符号を用いると、復号処理を並列化できるため、復号処理を直列的に繰り返し行う必要があるターボ符号に比べ復号処理を高速化することができる。] [0004] LDPC符号化は、多数の‘0’と少数の‘1’とが配置される検査行列を用いて行われる。送信側の無線通信装置は、送信ビット列を、生成行列、または、LDGM(Low-Density Generation Matrix)構造を持つ検査行列を用いて符号化し、システマチックビットとパリティビットとから成るLDPC符号語を得る。また、受信側の無線通信装置は、検査行列の行方向と検査行列の列方向とで各ビットの尤度の受け渡しを繰り返し実施することで受信データを復号し、受信ビット列を得る。ここで、検査行列において各1列に含まれる‘1’の個数は列重みと称され、検査行列において各1行に含まれる‘1’の個数は行重みと称される。また、検査行列は、行と列とで構成される2部グラフであるタナーグラフによって表すことができる。タナーグラフにおいて、検査行列の各行はチェックノードと称され、検査行列の各列は変数ノードと称される。タナーグラフの各変数ノードと各チェックノードとは、検査行列での‘1’の配置に従って接続され、受信側の無線通信装置は、接続されたノード間で尤度の受け渡しを繰り返し実施することで受信データを復号し、受信ビット列を得る。] [0005] また、送信ビット列のビット数がLDPC符号語におけるシステマチックビットのビット数よりも少ない場合、送信側の無線通信装置と受信側の無線通信装置との間で既知であるパディングビットを送信ビット列に挿入して符号化を行い、得られた符号語からパディングビットを除去する技術がある。] [0006] また、LDPC符号の符号化率(以下、マザー符号化率という)よりも高い符号化率を設定する方法として、パンクチャリングがある。パンクチャリングは、符号語の特定のビットを間引く技術である。これにより、マザー符号化率よりも高い符号化率を設定することができる。] [0007] LDPC符号語に対するパンクチャリングの従来技術として、列重みがより小さいパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングするものが検討されている(特許文献1参照)。 特開2006−54575号公報] 発明が解決しようとする課題 [0008] パディングビットは送信側の無線通信装置と受信側の無線通信装置との間で既知であるビットであるため、パディングビットの尤度は他のビットの尤度よりも大きく、最大の尤度となる。このため、パディングビットに対応する変数ノードが他の変数ノードに尤度を受け渡すことによる復号性能、つまり、誤り率特性に与える影響は、他のビットに対応する変数ノードが他の変数ノードに尤度を受け渡すことによる誤り率特性に与える影響よりも大きくなる。よって、上記従来技術のように列重みにのみ注目してパンクチャリングするのでは、誤り率特性が劣化することがある。] [0009] 本発明の目的は、誤り訂正符号にLDPC符号を用いた場合に、パンクチャリングによる誤り率特性の劣化を最小限に抑えることができる無線通信装置およびパンクチャリング方法を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0010] 本発明の無線通信装置は、第1のビット列にパディングビットを挿入して第2のビット列を生成する挿入手段と、前記第2のビット列に対して検査行列を用いたLDPC符号化を行ってシステマチックビットとパリティビットとから成る符号語を得る符号化手段と、前記符号語において、チェックノードを介した前記パディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングするパンクチャリング手段と、を具備する構成を採る。] 発明の効果 [0011] 本発明によれば、誤り訂正符号にLDPC符号を用いた場合に、パンクチャリングによる誤り率特性の劣化を最小限に抑えることができる。] 発明を実施するための最良の形態 [0012] 以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。] [0013] 以下の説明では、検査行列の各列、または、タナーグラフの各変数ノードのうち、システマチックビットに対応する部分をシステマチックビット位置といい、パリティビットに対応する部分をパリティビット位置という。] [0014] (実施の形態1) 本実施の形態では、LDPC符号語において、チェックノードを介したパディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする。ここでは、2つのパリティビットがパンクチャリングされる場合について説明する。] [0015] 本実施の形態に係る送信側の無線通信装置100の構成を図1に示す。] 図1 [0016] 送信側の無線通信装置100において、パディングビット挿入部101には、送信ビット列が入力される。また、パディングビット挿入部101には、LDPC符号化部102よりLDPC符号の検査行列が入力される。パディングビット挿入部101は、検査行列に基づいて送信ビット列にパディングビットを挿入し、生成されたビット列をLDPC符号化部102に出力する。なお、挿入されるパディングビットの数は、LDPC符号語のシステマチックビットのビット数と送信ビット列のビット数との差に基づいて決定される。具体的には、挿入されるパディングビットの数は、Nsys−Ndにより求められる。ここで、NsysはLDPC符号語のシステマチックビットのビット数、Ndは送信ビット列のビット数を示す。よって、パディングビット挿入部101では、Nd<Nsysの場合、不足分の(Nsys−Nd)ビットのパディングビットを挿入してLDPC符号化部102へ出力し、Nd=Nsysの場合、送信ビット列をそのままLDPC符号化部102へ出力する。] [0017] LDPC符号化部102は、検査行列を用いて、パディングビット挿入部101から入力されるビット列に対してLDPC符号化を行い、システマチックビットとパリティビットとから成るLDPC符号語を得る。このLDPC符号語は、パンクチャリング部103に出力される。また、LDPC符号化部102は、検査行列をパディングビット挿入部101およびパンクチャリング部103に出力する。] [0018] パンクチャリング部103は、LDPC符号化部102から入力されるLDPC符号語からパディングビットを除去するとともに、LDPC符号化部102から入力される検査行列に従ってLDPC符号語のパリティビットをパンクチャリングする。そして、パンクチャリング部103は、パンクチャリング後のLDPC符号語を変調部104に出力する。なお、パンクチャリングされるパリティビットの数は、LDPC符号語長と制御部111から設定される送信ブロックサイズとの差に基づいて決定される。パンクチャリング部103おけるパンクチャリング処理の詳細については後述する。] [0019] 変調部104は、パンクチャリングされたLDPC符号語を変調してデータシンボルを生成し、多重部105に出力する。] [0020] 多重部105は、データシンボル、パイロット信号、および、制御部111から入力される制御信号を多重し、生成された多重信号を無線送信部106に出力する。] [0021] 無線送信部106は、多重信号に対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行って、アンテナ107から受信側の無線通信装置へ送信する。] [0022] 一方、無線受信部108は、受信側の無線通信装置から送信された制御信号を、アンテナ107を介して受信し、その制御信号に対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行って復調部109に出力する。この制御信号には、受信側の無線通信装置で生成されたCQI(Channel Quality Indicator)が含まれている。] [0023] 復調部109は、制御信号を復調して復号部110に出力する。] [0024] 復号部110は、制御信号を復号し、制御信号に含まれているCQIを制御部111に出力する。] [0025] 制御部111は、パンクチャリング後のLDPC符号語長、つまり、送信ブロックサイズをCQIに応じて制御する。また、制御部111は、パンクチャリング後のLDPC符号語の符号化率をCQIに応じて制御する。そして、制御部111は、入力されたCQIに対応する送信ブロックサイズおよび符号化率を決定し、決定した送信ブロックサイズおよび符号化率をパンクチャリング部103および多重部105に出力する。制御部111は、入力されたCQIが低い回線品質に対応するCQIであるほど、より大きい送信ブロックサイズおよびより低い符号化率に決定する。] [0026] 次に、パンクチャリング部103におけるパンクチャリング処理の詳細について説明する。] [0027] 図2に6行×12列の検査行列を一例として示す。このように検査行列はM行×N列の行列で表され、‘0’と‘1’とから構成される。] 図2 [0028] また、検査行列の各列はLDPC符号語の各ビットに対応する。つまり、図2に示す検査行列を用いてLDPC符号化を行うと12ビットのLDPC符号語が得られる。] 図2 [0029] また、図2に示す検査行列において、1列目の列重みは1列目の‘1’の個数、すなわち3となり、2列目の列重みは2列目の‘1’の個数、すなわち3となる。3列目〜12列目についても同様である。] 図2 [0030] よって、12ビットのLDPC符号語のうち、1ビット目の列重みは3となり、2ビット目の列重みは3となる。3ビット目〜12ビット目についても同様である。] [0031] 同様に、図2に示す検査行列において、1行目の行重みは1行目の‘1’の個数、すなわち4となり、2行目の行重みは2行目の‘1’の個数、すなわち6となる。3行目〜6行目についても同様である。] 図2 [0032] また、図2に示す検査行列は、検査行列の行と列とで構成されるタナーグラフによって表すことができる。] 図2 [0033] 図3に、図2の検査行列に対応するタナーグラフを示す。タナーグラフは、検査行列の各行に対応するチェックノードと検査行列の各列に対応する変数ノードとから構成される。すなわち、6行×12列の検査行列に対応するタナーグラフは、6個のチェックノードと12個の変数ノードとから構成される2部グラフとなる。] 図2 図3 [0034] また、タナーグラフの各変数ノードは、LDPC符号語の各ビットに対応する。] [0035] さらに、タナーグラフの各変数ノードと各チェックノードとは、検査行列での‘1’の配置に従って接続される。] [0036] 変数ノードを基準にして具体的に説明する。図3に示すタナーグラフの変数ノード1は、図2に示す検査行列の1列目(N=1)に対応する。また、検査行列の1列目の列重みは3であり、1列目で‘1’が配置されている行は、1行目、3行目および6行目である。よって、変数ノード1の接続先は、チェックノード1、チェックノード3およびチェックノード6の3つとなる。同様に、タナーグラフの変数ノード2は、検査行列の2列目(N=2)に対応する。また、検査行列の2列目の列重みは3であり、2列目で‘1’が配置されている行は、2行目、3行目および5行目である。よって、変数ノード2の接続先は、チェックノード2、チェックノード3およびチェックノード5の3つとなる。変数ノード3〜変数ノード12についても同様である。] 図2 図3 [0037] 同様に、チェックノードを基準にして具体的に説明すると、図3に示すタナーグラフのチェックノード1は、図2に示す検査行列の1行目(M=1)に対応する。また、検査行列の1行目の行重みは4であり、1行目で‘1’が配置されている列は、1列目、3列目、4列目および7列目である。よって、チェックノード1の接続先は、変数ノード1、変数ノード3、変数ノード4および変数ノード7の4つとなる。同様に、タナーグラフのチェックノード2は、検査行列の2行目(M=2)に対応する。また、検査行列2行目の行重みは6であり、2行目で‘1’が配置されている列は、2列目、3列目、4列目、5列目、7列目および8列目である。よって、チェックノード2の接続先は、変数ノード2、変数ノード3、変数ノード4、変数ノード5、変数ノード7および変数ノード8の6つとなる。チェックノード3〜チェックノード6についても同様である。] 図2 図3 [0038] このようにしてタナーグラフにおいて各変数ノードと各チェックノードとは検査行列での‘1’の配置に従って接続される。つまり、タナーグラフの各変数ノードと接続されるチェックノード数は、検査行列の各列の列重みに等しい。また、タナーグラフの各変数ノードの接続先チェックノードは、検査行列の各列において‘1’が配置される行に対応するチェックノードである。同様に、タナーグラフの各チェックノードと接続される変数ノード数は、検査行列の各行の行重みに等しい。また、タナーグラフの各チェックノードの接続先変数ノードは、検査行列の各行において‘1’が配置される列に対応する変数ノードである。] [0039] 受信側の無線通信装置は、チェックノードを介して変数ノード間で互いに尤度の受け渡しを行い、各変数ノードの尤度の更新を繰り返し行うことにより受信データを復号する。また、その変数ノードの尤度が高いほど、接続先チェックノードの尤度更新の効果がより大きい。よって、パリティビットをパンクチャリングする場合、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数がより多いチェックノードほど、そのチェックノードに接続される変数ノードに高い尤度を受け渡すことができるため、尤度更新の効果のパンクチャリングによる劣化がより小さい。] [0040] そこで、パンクチャリング部103は、LDPC符号語において、チェックノードを介したパディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする。] [0041] 以下、具体的に説明する。以下の説明では、送信ビット列長Ndを4ビット、LDPC符号語長Nを12ビット、マザー符号化率Rmを1/2とし、制御部111で決定された送信ブロックサイズを8ビットとする。また、パディングビット挿入部101は、挿入するパディングビットの数をNsys−Ndより求め、2つのパディングビットを送信ビット列の先頭に挿入する。ここで、NsysはN*Rmより求まる。よって、4ビットの送信ビット列に2ビットのパディングビットが挿入された6ビットのビット列に対して図2に示す検査行列を用いてLDPC符号化を行うと、6ビットのシステマチックビットと6ビットのパリティビットとから成るN=12ビットのLDPC符号語が得られる。] 図2 [0042] まず、パンクチャリング部103は、図3に示すタナーグラフのチェックノード1〜チェックノード6(図2に示す検査行列における1行目〜6行目)の間において、パディングビットに対応する変数ノード1(1列目)および変数ノード2(2列目)との接続数を比較する。すなわち、パンクチャリング部103は、チェックノード1でのパディングビットとの接続数1(1行目の1列目および2列目に‘1’が配置されている列数1)と、チェックノード2でのパディングビットとの接続数1(2行目の1列目および2列目に‘1’が配置されている列数1)と、チェックノード3でのパディングビットとの接続数2(3行目の1列目および2列目に‘1’が配置されている列数2)と、チェックノード4でのパディングビットとの接続数0(4行目の1列目および2列目に‘1’が配置されている列数0)と、チェックノード5でのパディングビットとの接続数1(5行目の1列目および2列目に‘1’が配置されている列数1)と、チェックノード6でのパディングビットとの接続数1(6行目の1列目および2列目に‘1’が配置されている列数1)とを比較する。] 図2 図3 [0043] 次いで、パンクチャリング部103は、図3に示すタナーグラフのパリティビットに対応する変数ノード7〜変数ノード12(図2に示す検査行列における7列目〜12列目)の間において、チェックノードを介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数を比較する。すなわち、パンクチャリング部103は、変数ノード7の接続先チェックノード1およびチェックノード2を介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数2(図2の7列目で‘1'が配置されている1行目および2行目の1列目および2列目に配置されている‘1’の数の合計2)と、変数ノード8の接続先チェックノード2およびチェックノード3を介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数3(図2の8列目で‘1'が配置されている2行目および3行目の1列目および2列目に配置されている‘1’の数の合計3)と、変数ノード9の接続先チェックノード3およびチェックノード4を介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数2(図2の9列目で‘1'が配置されている3行目および4行目の1列目および2列目に配置されている‘1’の数の合計2)と、変数ノード10の接続先チェックノード4およびチェックノード5を介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数1(図2の10列目で‘1'が配置されている4行目および5行目の1列目および2列目に配置されている‘1’の数の合計1)と、変数ノード11の接続先チェックノード5およびチェックノード6を介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数2(図2の11列目で‘1'が配置されている5行目および6行目の1列目および2列目に配置されている‘1’の数の合計2)と、変数ノード12の接続先チェックノード6を介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数1(図2の12列目で‘1'が配置されている6行目の1列目および2列目に配置されている‘1’の数の合計1)とを比較する。] 図2 図3 [0044] そして、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順に、パンクチャリング候補とするパリティビットを抽出する。すなわち、パンクチャリング部103は、図3に示すタナーグラフの変数ノード7〜変数ノード12(図2に示す検査行列のパリティビットに対応する7列目〜12列目)のうち、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が最も多い3である変数ノード8をパンクチャリング候補として抽出する。] 図2 図3 [0045] さらに、パンクチャリング部103は、パンクチャリングされるパリティビットの数が2つであるため、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が最大である3の次に多い2である変数ノード7、変数ノード9および変数ノード11をパンクチャリング候補として抽出する。] [0046] ここで、パンクチャリング部103で、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が最大である変数ノード8(8列目)以外にパンクチャリングされる残りのパリティビットの数が1つであるのに対し、図3に示すように、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が同じ2である変数ノードに対応するパリティビットの数(抽出された列の数)は3つである。] 図3 [0047] そこで、パンクチャリング部103は、さらに、それらの複数のパリティビットにおいて、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数がより多いチェックノードと接続された変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする。] [0048] すなわち、パンクチャリング部103は、さらに、図3に示すタナーグラフの変数ノード7、変数ノード9および変数ノード11において、それぞれに接続されるチェックノード毎のパディングビットとの接続数を比較する。よって、パンクチャリング部103は、変数ノード7の接続先チェックノード1におけるパディングビットとの接続数1およびチェックノード2におけるパディングビットとの接続数1と、変数ノード9の接続先チェックノード3におけるパディングビットとの接続数2と、変数ノード11の接続先チェックノード5におけるパディングビットとの接続数1およびチェックノード6におけるパディングビットとの接続数1とを比較する。そして、パンクチャリング部103は、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数がより多いチェックノードに接続された変数ノードから順にパンクチャリング候補とするパリティビットを抽出する。すなわち、パンクチャリング部103は、図3に示すタナーグラフの変数ノード7、変数ノード9および変数ノード11(図2に示す検査行列の7列目、9列目および11列目)において、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数が2であるチェックノード3と接続された変数ノード9のパンクチャリングの優先順位を最も高くする。] 図2 図3 [0049] よって、変数ノード7〜変数ノード12(7列目〜12列目)におけるパンクチャリングの優先順位は、図3に示すように、変数ノード8(8列目)が1番、変数ノード9(9列目)が2番、変数ノード7(7列目)および変数ノード11(11列目)が3番、変数ノード10(10列目)および変数ノード12(12列目)が5番になる。] 図3 [0050] そして、パンクチャリングするパリティビットの数が2つであるので、パンクチャリング部103は、パンクチャリングの優先順位に従い、図4に示すように、4ビットの送信ビット列にパディングビットが2ビット挿入された6ビットのシステマチックビットPd1,Pd2,S1,S2,S3,S4と6ビットのパリティビットP1〜P6とから成る12ビットのLDPC符号語において、8列目(変数ノード8)のパリティビットP2および9列目(変数ノード9)のパリティビットP3をパンクチャリングする。また、パンクチャリング部103は、LDPC符号語から1列目(変数ノード1)のパディングビットPd1および2列目(変数ノード2)のパディングビットPd2を除去する。これにより、パンクチャリング部103は、4ビットのシステマチックビットS1〜S4と4ビットのパリティビットP1,P4,P5,P6とから成る8ビットのLDPC符号語を得ることができる。] 図4 [0051] このように、本実施の形態によれば、LDPC符号語において、チェックノードを介したパディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする。このため、送信側の無線通信装置と受信側の無線通信装置との間で既知であるパディングビットが持つ高い尤度を、チェックノードを介してパンクチャリングされる変数ノードに受け渡すことができる。よって、パンクチャリングによる誤り率特性の劣化を最小限に抑えられるLDPC符号化を行うことができる。] [0052] 次に、本実施の形態に係る受信側の無線通信装置について説明する。本実施の形態に係る受信側の無線通信装置200の構成を図5に示す。] 図5 [0053] 受信側の無線通信装置200において、無線受信部202は、送信側の無線通信装置100(図1)から送信された多重信号をアンテナ201を介して受信し、受信信号に対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行って分離部203に出力する。この受信信号には、データシンボル、パイロット信号、および、送信側の無線通信装置100で決定された送信ブロックサイズ、符号化率を示す制御信号が含まれている。] 図1 [0054] 分離部203は、受信信号をデータシンボルと、パイロット信号と、制御信号とに分離する。そして、分離部203は、データシンボルを復調部204に出力し、パイロット信号を回線品質推定部207に出力し、制御信号をビット調整部205に出力する。] [0055] 復調部204は、データシンボルを復調して受信データを得て、受信データをビット調整部205に出力する。] [0056] ビット調整部205は、受信データにおいて、送信側の無線通信装置と受信側の無線通信装置との間で既知であるパディングビットを、パディングビット挿入部101(図1)で挿入されたシステマチックビット位置にパディングするとともに、対数尤度比0のビットを、パンクチャリング部103(図1)でパンクチャリングされたパリティビット位置にパディングする。そして、ビット調整部205は、得られた受信データをLDPC復号部206に出力する。なお、パディングされるパディングビットの数は、LDPC復号部206での符号化率、すなわち、LDPC符号化部102(図1)での符号化率(マザー符号化率)Rmと、分離部203から入力される制御信号により示される符号化率(制御部111(図1)で決定された符号化率)Rとの差に基づいて決定される。具体的には、パディングされるパディングビットの数はN*Rm−Nr*Rにより求められる。ここで、Nrは受信データのデータ長を示す。つまり、パディングされるパディングビットの数は、送信側の無線通信装置100(図1)において挿入されるパディングビットの数に等しい。] 図1 [0057] また、パディングされる対数尤度比0のビットの数は、LDPC復号部206での符号化率Rmと、分離部203から入力される制御信号により示される符号化率Rとの差に基づいて決定される。具体的には、パディングされる対数尤度比0のビットの数は(1-Rm)N−(1-R)Nrより求められる。つまり、パディングされる対数尤度比0のビットの数は、送信側の無線通信装置100(図1)においてパンクチャリングされるパリティビットの数に等しい。ビット調整部205におけるビット調整処理の詳細については後述する。] 図1 [0058] LDPC復号部206は、LDPC符号化部102(図1)が用いた検査行列と同一の検査行列を用いて、ビット調整部205から入力される受信データに対してLDPC復号を行い、受信ビット列を得る。] 図1 [0059] 一方、回線品質推定部207は、分離部203から入力されるパイロット信号を用いて回線品質を推定する。ここでは、回線品質推定部207は、回線品質として、パイロット信号のSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を推定し、推定したSINRをCQI生成部208に出力する。] [0060] CQI生成部208は、入力されたSINRに対応するCQIを生成し、符号化部209に出力する。] [0061] 符号化部209は、CQIを符号化し、変調部210に出力する。] [0062] 変調部210は、CQIを変調して制御信号を生成し、無線送信部211に出力する。] [0063] 無線送信部211は、制御信号に対しD/A変換、増幅およびアップコンバート等の送信処理を行って、アンテナ201から送信側の無線通信装置100(図1)へ送信する。] 図1 [0064] 次に、ビット調整部205のビット調整処理の詳細について説明する。] [0065] ビット調整部205は、送信側の無線通信装置100のパンクチャリング部101(図1)と同様にして、受信データにおいて、チェックノードを介したパディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビット位置から順に対数尤度比0のビットをパディングする。] 図1 [0066] ここでは、受信データ長Nrは8ビット、符号化率Rは1/2であるため、ビット調整部205は、パディングするパディングビットの数をN*Rm−Nr*Rより求め、2つのパディングビットを受信データの先頭にパディングする。また、ビット調整部205は、パディングする対数尤度比0のビットの数を(1-Rm)N−(1-R)Nrより求め、2つの対数尤度比0のビットをパディングする。] [0067] パンクチャリング部103(図1)と同様、ビット調整部205は、図3に示すタナーグラフの変数ノード7〜変数ノード12(図2に示す検査行列のパリティビットに対応する7列目〜12列目)のうち、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が最も多い3である変数ノード8、および、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が最大である3の次に多い2である変数ノード7、変数ノード9および変数ノード11を抽出する。] 図1 図2 図3 [0068] ここで、ビット調整部205で、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が最大である変数ノード8(8列目)以外にパディングされる残りの対数尤度比0のビットの数が1つであるのに対し、図3に示すように、パディングビットに対応する変数ノードとの接続総数が同じ2である変数ノードの数(抽出された列の数)は3つである。] 図3 [0069] そこで、ビット調整部205は、さらに、それらの複数の変数ノードの各変数ノードにおいて、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数がより多いチェックノードと接続された変数ノードに対応するパリティビット位置から順に、パディング候補とするパリティビット位置を抽出する。] [0070] すなわち、ビット調整部205は、パンクチャリング部103(図1)と同様にして、図3に示すタナーグラフの変数ノード7、変数ノード9および変数ノード11において、接続されるチェックノード毎のパディングビットとの接続数を比較する。よって、ビット調整部205は、変数ノード7の接続先チェックノード1におけるパディングビットとの接続数1およびチェックノード2におけるパディングビットとの接続数1と、変数ノード9の接続先チェックノード3におけるパディングビットとの接続数2と、変数ノード11の接続先チェックノード5におけるパディングビットとの接続数1およびチェックノード6におけるパディングビットとの接続数1とを比較する。そして、ビット調整部205は、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数がより多いチェックノードに接続された変数ノードから順に、パンクチャリング候補とするパリティビットを抽出する。すなわち、ビット調整部205は、図3に示すタナーグラフの変数ノード7、変数ノード9および変数ノード11(図2に示す検査行列の7列目、9列目および11列目)において、パディングビットに対応する変数ノードとの接続数が2であるチェックノード3と接続された変数ノード9のパディングの優先順位を最も高くする。] 図1 図2 図3 [0071] よって、変数ノード7〜変数ノード12(7列目〜12列目)において対数尤度比0のビットをパディングするパリティビット位置の優先順位は、図3に示すように、変数ノード8(8列目)が1番、変数ノード9(9列目)が2番、変数ノード7(7列目)および変数ノード11(11列目)が3番、変数ノード10(10列目)および変数ノード12(12列目)が5番になる。] 図3 [0072] そして、図6に示すように、ビット調整部205は、ビットR1〜R8から成る8ビットの受信データにおいて、変数ノード1(1列目)および変数ノード2(2列目)に対応するシステマチックビット位置、つまり、受信データの先頭の1ビット目R1の前にパディングビットPd1およびPd2をパディングする。また、パディングする対数尤度比0のビットの数が2つであるので、ビット調整部205は、パディングの優先順位に従い、図6に示すように、変数ノード8(8列目)および変数ノード9(9列目)にそれぞれ対応するパリティビット位置、つまり、R5とR6との間に2つの対数尤度比0のビットをパディングする。これにより、R6〜R8がそれぞれ2ビットずつシフトされて配置される。ここで、対数尤度比0のビットがパディングされたパリティビット位置は、送信側の無線通信装置100(図1)でパンクチャリングされたパリティビットP2,P3の位置と一致する。] 図1 図6 [0073] このように、ビット調整部205は、送信側の無線通信装置100のパンクチャリング部103が用いる検査行列と同一の検査行列に基づいて対数尤度比0のビットをパディングするパリティビット位置を特定する。これにより、送信側の無線通信装置100でパンクチャリングされたパリティビット位置を送信側の無線通信装置100から通知されなくても、送信側の無線通信装置100で生成されるLDPC符号語と同じデータ長の12ビットのデータ(パディング後受信データ)を得ることができる。] [0074] このように、本実施の形態によれば、受信データにおいて、チェックノードを介したパディングビットに対応する変数ノードとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビット位置から順に対数尤度比0のビットをパディングする。このため、対数尤度比0のビットがパディングされる変数ノードに対して、チェックノードを介してパディングビットの高い尤度を優先的により多く与えられ、尤度更新の効果の劣化を最小にしてLDPC復号することができる。よって、パンクチャリングによる誤り率特性の劣化を最小限に抑えることができる。] [0075] さらに、本実施の形態によれば、受信側の無線通信装置は、送信側の無線通信装置からパンクチャリングされたパリティビットの位置を通知されなくても対数尤度比0のビットをパディングするパリティビット位置を特定することができるため、通知情報によるオーバヘッドを増加することなく常に最適な誤り率特性を得られるLDPC復号を行うことができる。] [0076] (実施の形態2) 実施の形態1では、送信側の無線通信装置と受信側の無線通信装置との間で予め設定された位置にパディングビットを挿入する場合について説明したのに対し、本実施の形態では、検査行列に基づいてパディングビットを挿入する位置を決定する場合について説明する。] [0077] 以下、本実施の形態に係るパディングビット挿入部101の動作について説明する。また、ここでは、2つのパディングビットが送信ビット列に挿入され、1つのパリティビットがパンクチャリングされる場合について説明する。] [0078] 受信側の無線通信装置は、チェックノードを介して変数ノード間で互いに尤度の受け渡しを行う。このため、チェックノードとの接続数がより多い変数ノード(列重みがより大きい変数ノード)ほど、他の変数ノードへの尤度の受け渡し回数がより多くなる。] [0079] また、より高い尤度を持つ変数ノードとより多く接続されるチェックノードほど、そのチェックノードを介して接続される他の変数ノードにより高い尤度を受け渡すことができるため、尤度更新の効果はより大きい。] [0080] そこで、本実施の形態に係るパディングビット挿入部101は、送信ビット列において、変数ノードの複数の組み合わせのうち、変数ノード毎のチェックノードとの接続数の合計がより多く、かつ、各変数ノードの同一チェックノードとの接続数の合計がより多い組み合わせに属する各変数ノードに対応する複数のシステマチックビット位置にパディングビットを挿入する。] [0081] パディングビット挿入部101におけるパディングビット挿入処理の具体例を示す。以下の説明では、図2に示す検査行列に代えて、図7に示す検査行列を用いてLDPC符号化を行う。また、図7に示す検査行列に対応するタナーグラフを図8に示す。] 図2 図7 図8 [0082] まず、パディングビット挿入部101は、図8に示すタナーグラフにおけるシステマチックビットに対応する6つの変数ノード(変数ノード1〜変数ノード6)のうち2つの変数ノードを抽出する場合の全ての組み合わせにおいて、各組み合わせに属する各変数ノードのチェックノードとの接続数の合計を算出する。つまり、パディングビット挿入部101は、各組み合わせに属する各変数ノードの列重みの合計を算出する。図8に示すタナーグラフにおいて、変数ノード1の列重みは3であり、変数ノード2の列重みは3であるため、図9に示すように変数ノード1および変数ノード2の組み合わせ(1,2)の列重みの合計は6となる。また、図8に示すタナーグラフにおいて、変数ノード3の列重みは3であるため、図9に示すように変数ノード1および変数ノード3の組み合わせ(1,3)の列重みの合計は6となる。以下、同様に、変数ノード1および変数ノード4の組み合わせ(1,4)の列重みの合計は6となり、変数ノード1および変数ノード5の組み合わせ(1,5)の列重みの合計は7となり、変数ノード1および変数ノード6の組み合わせ(1,6)の列重みの合計は7となる。図9に示す組み合わせ(2,3)〜組み合わせ(5,6)についても同様である。] 図8 図9 [0083] 次いで、パディングビット挿入部101は、各組み合わせにおいて、変数ノード間で同一チェックノードに重複して接続される数(以下、相関値という)を求める。相関値は、図7に示す検査行列において、変数ノード間で同一の行に‘1’が配置されている行数と等しい。図8に示すタナーグラフにおいて、変数ノード1および変数ノード2は、チェックノード6に重複して接続されているため、図9に示すように組み合わせ(1,2)の相関値は1となる。また、図8に示すタナーグラフにおいて、変数ノード1および変数ノード3は、チェックノード2およびチェックノード6の2つのチェックノードに重複して接続されているため、図9に示すように組み合わせ(1,3)の相関値は2となる。以下、同様に、組み合わせ(1,4)の相関値は2となり、組み合わせ(1,5)の相関値は2となり、組み合わせ(1,6)の相関値は2となる。図9に示す組み合わせ(2,3)〜組み合わせ(5,6)についても同様である。] 図7 図8 図9 [0084] さらに、パディングビット挿入部101は、各組み合わせにおける列重み合計と相関値との合計(以下、判定値という)を求める。ここで、チェックノードとの接続数がより多く、かつ、同一チェックノードへの接続数がより多い組み合わせほど、この判定値はより大きくなる。図9に示すように、組み合わせ(1,2)では、列重みの合計が6であり、相関値が1であるため、判定値は7となる。また、図9に示すように、組み合わせ(1,3)では、列重みの合計が6であり、相関値が2であるため、判定値は8となる。図9に示す組み合わせ(1,4)〜組み合わせ(5,6)についても同様である。] 図9 [0085] そして、パディングビット挿入部101は、判定値が最も大きい組み合わせを選択し、送信ビット列において、その組み合わせに属する各変数ノードに対応する複数のシステマチックビット位置にパディングビットを挿入する。よって、図10に示すように、パディングビット挿入部101は、4ビットの送信ビット列S1,S2,S3,S4において、図9に示す判定値が最も大きい10である組み合わせ(5,6)に属する変数ノード5および変数ノード6にそれぞれ対応するシステマチックビット位置、つまり、送信ビット列の4ビット目S4の後にパディングビットPd1およびPd2を挿入する。これにより、パディングビット挿入部101は、LDPC符号化がなされる6ビットのビット列S1,S2,S3,S4,Pd1,Pd2を得ることができる。そして、LDPC符号化部102において、6ビットのビット列S1,S2,S3,S4,Pd1,Pd2に対してLDPC符号化が行われ、6ビットのシステマチックビットS1,S2,S3,S4,Pd1,Pd2と6ビットのパリティビットP1〜P6とから成る12ビットのLDPC符号語が得られる。] 図10 図9 [0086] また、パンクチャリング部103は、実施の形態1と同様の方法で、パンクチャリングするパリティビットの位置およびパンクチャリングするパリティビットの数を特定する。具体的には、パンクチャリング部103は、図8に示すタナーグラフのパリティビットに対応する変数ノード7〜変数ノード12(図7に示す検査行列における7列目〜12列目)の間において、チェックノードを介して接続されるパディングビットに対応する変数ノードとの接続総数を比較する。よって、変数ノード7〜変数ノード12(7列目〜12列目)におけるパンクチャリングの優先順位は、図8に示すように、パディングビットとの接続総数が4である変数ノード10(10列目)が1番、パディングビットとの接続総数が3である変数ノード9(9列目)および変数ノード11(11列目)が2番、パディングビットとの接続総数が2である変数ノード7(7列目)および変数ノード8(8列目)が4番、パディングビットとの接続総数が1である変数ノード12(12列目)が6番になる。] 図7 図8 [0087] そして、パンクチャリングするパリティビットの数が1つであるので、パンクチャリング部103は、パンクチャリングの優先順位に従い、図10に示すように、6ビットのシステマチックビットS1,S2,S3,S4,Pd1,Pd2と6ビットのパリティビットP1〜P6とから成る12ビットのLDPC符号語において、10列目(変数ノード10)のパリティビットP4をパンクチャリングする。よって、図10に示すように、パンクチャリング部103では、12ビットのLDPC符号語からパディングビットPd1およびPd2が除去され、パリティビットP4がパンクチャリングされ、9ビットのLDPC符号語が得られる。] 図10 [0088] また、受信側の無線通信装置200(図5)のビット調整部205は、パディングビット挿入部101と同様の方法で、パディングビットをパディングするシステマチックビット位置を特定するとともに、パンクチャリング部103と同様の方法で、パンクチャリングされたパリティビット位置を特定する。] 図5 [0089] このように、本実施の形態によれば、チェックノードとの接続数がより多く、かつ、同一チェックノードとの接続数の合計がより多い組み合わせに属する各変数ノードに対応するシステマチックビット位置にパディングビットを挿入する。これにより、パディングビットが持つ高い尤度を多くのチェックノードに受け渡すことができるため、各変数ノードにおける尤度更新の効果を向上することができる。さらに、同一チェックノードを介して接続される複数のパディングビットが持つ高い尤度をパンクチャリングされたパリティビット位置に対して優先的に受け渡すことができるため、パンクチャリングによる誤り率特性の劣化を最小限に抑えることができる。] [0090] なお、本実施の形態における組み合わせ選択方法は一例であり、変数ノードの複数の組み合わせのうち、チェックノードとの接続数がより多く、かつ、同一チェックノードへの接続数がより多い組み合わせを選択することができさえすれば、上記の選択方法に限定されるものではない。] [0091] 以上、本発明の各実施の形態について説明した。] [0092] なお、上記実施の形態では、パンクチャリングされるパリティビットの数をLDPC符号語長と制御部111から設定される送信ブロックサイズとの差に基づいて決定した。しかし、パンクチャリングされるパリティビットの数を、マザー符号化率と制御部111から設定されるパンクチャリング後のLDPC符号語の符号化率Rとの差に基づいて決定してもよい。例えば、パンクチャリングされるパリティビットの数はN(1-(Rm/R))-Npad(1-(1/R))により求められる。ここで、Npadはパディングされるパディングビット数を示す。] [0093] また、上記実施の形態で用いるパディングビットは、送信側の無線通信装置100と受信側の無線通信装置200との間で既知(共通)でありさえすれば‘1’でも‘0’でもよい。例えば、パディングビット系列は、全て‘0’の系列、全て‘1’の系列、または、‘0’と‘1’とで構成される共通な系列であってもよい。] [0094] また、上記実施の形態では、本発明をFDD(Frequency Division Duplex)システムで実施する場合を例にとって説明したが、本発明はTDD(Time Division Duplex)システムで実施することも可能である。TDDシステムの場合、上り回線の伝搬路特性と下り回線の伝搬路特性との相関性が非常に高いので、送信側の無線通信装置100は、受信側の無線通信装置200からの信号を用いて受信側の無線通信装置200における受信品質を推定することができる。よって、TDDシステムの場合には、受信側の無線通信装置200がCQIによる回線品質の報告を行わず、送信側の無線通信装置100において回線品質を推定してもよい。] [0095] また、図2および図7に示す検査行列は一例であり、本発明の実施に使用可能な検査行列は図2および図7に示す検査行列に限定されない。] 図2 図7 [0096] また、送信側の無線通信装置100の制御部111で設定される送信ブロックサイズおよび符号化率は、回線品質に応じて決定されるものに限定されず、一定に固定されたものでもよい。] [0097] また、本実施の形態では、回線品質としてSINRを推定したが、SNR、SIR、CINR、受信電力、干渉電力、ビット誤り率、スループット、所定の誤り率を達成できるMCS(Modulation and Coding Scheme)等を回線品質として推定してもよい。また、CQIはCSI(Channel State Information)と表されることもある。] [0098] また、移動体通信システムにおいて、送信側の無線通信装置100を無線通信基地局装置に備え、受信側の無線通信装置200を無線通信移動局装置に備えることができる。また、送信側の無線通信装置100を無線通信移動局装置に備え、受信側の無線通信装置200を無線通信基地局装置に備えることもできる。これにより、上記同様の作用・効果を奏する無線通信基地局装置および無線通信移動局装置を実現することができる。] [0099] また、無線通信移動局装置はUE、無線通信基地局装置はNode Bと称されることがある。] [0100] また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。] [0101] また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。] [0102] また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。] [0103] さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。] [0104] 本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。] 図面の簡単な説明 [0105] 本発明の実施の形態1に係る送信側の無線通信装置のブロック構成図 本発明の実施の形態1に係る検査行列 本発明の実施の形態1に係るタナーグラフ 本発明の実施の形態1に係るパンクチャリング処理を示す図 本発明の実施の形態1に係る受信側の無線通信装置のブロック構成図 本発明の実施の形態1に係るパディング処理を示す図 本発明の実施の形態2に係る検査行列 本発明の実施の形態2に係るタナーグラフ 本発明の実施の形態2に係る変数ノードの組み合わせを示す図 本発明の実施の形態2に係るパンクチャリング処理を示す図]
权利要求:
請求項1 第1のビット列にパディングビットを挿入して第2のビット列を生成する挿入手段と、前記第2のビット列に対して検査行列を用いたLDPC符号化を行ってシステマチックビットとパリティビットとから成る符号語を得る符号化手段と、前記符号語において、チェックノードを介した前記パディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングするパンクチャリング手段と、を具備する送信側の無線通信装置。 請求項2 前記挿入手段は、前記システマチックビットのビット数と前記第1のビット列のビット数との差に基づいて決定される個数のパディングビットを挿入する、請求項1記載の無線通信装置。 請求項3 前記パンクチャリング手段は、前記接続数の合計が同じ複数のパリティビットがある場合は、それらの複数のパリティビットの各パリティビットにおいて、前記接続数がより多いチェックノードと接続された変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする、請求項1記載の無線通信装置。 請求項4 前記挿入手段は、前記第1のビット列において、変数ノードの複数の組み合わせのうち、変数ノード毎のチェックノードとの接続数の合計がより多く、かつ、各変数ノードの同一チェックノードとの接続数の合計がより多い組み合わせに属する各変数ノードに対応する複数のシステマチックビット位置に前記パディングビットを挿入する、請求項1記載の無線通信装置。 請求項5 受信ビット列にパディングビットをパディングして第1の受信データを生成するとともに、前記第1の受信データにおいて、チェックノードを介した前記パディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビット位置から順に対数尤度比0のビットをパディングして第2の受信データを生成するパディング手段と、前記第2の受信データに対して、検査行列を用いたLDPC復号を行って復号ビット列を得る復号手段と、を具備する受信側の無線通信装置。 請求項6 前記無線通信装置は、無線通信基地局装置または無線通信移動局装置である、請求項1記載の無線通信装置。 請求項7 前記無線通信装置は、無線通信基地局装置または無線通信移動局装置である、請求項5記載の無線通信装置。 請求項8 送信ビット列とパディングビットとを含むビット列に対して検査行列を用いたLDPC符号化を行って得られるシステマチックビットとパリティビットとから成る符号語におけるパンクチャリング方法であって、前記符号語の各パリティビットにおいて、チェックノードを介した前記パディングビットとの接続数の合計がより多い変数ノードに対応するパリティビットから順にパリティビットをパンクチャリングする、パンクチャリング方法。
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法律状态:
2012-04-07| A761| Written withdrawal of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120406 |
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